長期では、現在すでに日本各地で乗馬の講習会等を行なっていますので、私の身に付けた技術や知識を日本の馬術界に還元していきたいと思っています」利紀の子育て法の一つは、若いときに息子たちを一度は海外に出すことだった。長男の広明もオーストラリアに旅出たせている。それは自分が果たせなかった夢でもあった。さらに世界への視野、進出を考えての戦略でもあった。久留米大学時代の同級生が語ったことと符号する。「紀ちゃんは子育ても経営者のようだつた」利紀が馬の外乗りを愛した一つは視点の高さとスピード感だった。あっという問に後景に退いていく風景。まさに、ように、宮崎という新しい原野を風に身を切りながら、駆け抜けていく。利紀はサクセスフアイターの第三章馬上編オリンピックに出場した土屋毅明(2018年)87
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