【絆】土屋利紀の肖像
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「EIZO」の元会長の高嶋哲である。高嶋は利紀が他界する半年前に、持ち馬の命名を依頼した。体調馬好きな利紀の影響を受けたのが大口高校の同級生で、ディスプレイ装置などを製造、販売しているを崩していた利紀を元気づけるための、高嶋なりの配慮だった。「病床に伏しながらも、競馬の血統本を何冊もめくりながら楽しそうにしていた光景が思い出されます」「サクセスフアイタl」というのがその名前だ。サクセスというのが高嶋の所有する馬の冠名で、利紀は「フアイタl」という名前を贈ったことになる。「長男(広明)がボクシングをしていたことからの発想かもしれない」(ただし、最後まで反対していた)サクセスフアイタ1は二O一八年八月、ビューになったが、このとき、高嶋は利紀の写真を胸にレlスに臨んだ。馬好きな利紀に対する、高嶋の追悼レlスでもあった。高嶋は利紀の死去後、寂しさと喪失感で一時期、体調を崩した。それほど親密な交友だった。高嶋の二歳馬の初レ1スに出場した。足の調子が悪く、六位のデ竹馬の友78

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