外は駆け抜けた。乗馬仲間の二人は口をそろえる。「海外に行っても日本語で仲良くなる。天才的なコミュニケーション力がありました。ポーランドでは現地の少年と一緒に釣りをして、をあげていましたね」乗馬人口を増やすために「馬に乗ってみないか」と盛んに友人に声をかけた。乗馬の普及に尽力した。旧宮崎競馬場で競技会を開催し、景品を自前でそろえた。ここでも利紀らしい組織力や企画力でその乗馬クラブをまとめあげた。利紀が特に気に入った一枚の写真がある。それはこの本の口絵写真の一枚である。風を受けながら疾駆するアメリカ開拓時代の映画のようなカットだ。ルアl(擬似餌)第三章乗馬仲間の高井成子(左)と川上美栄子馬上編77
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