【絆】土屋利紀の肖像
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利紀は、福市には少年時代かられ」と口説いていた。「高齢化社会になると眼科医の時代が来る。眼科医はいいぞ」福市は熊本大学医学部を卒業し、同大学病院眼科に入局。学位修得後、眼科に入ってくる。利紀が好きだった小説『三国志』に例えれば、劉備玄徳と義兄弟の契りを結ぶ関羽か張飛のような存在で、土屋グループを支えていく。利紀は五年間、医局で腕を磨き、結婚翌年の一九六四(昭和三十九)年五月に鹿児島県大口市に「土屋眼科医院」を開業する。「眼科医にな一九八三年に利紀の結婚式(1963年5月14日)58

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