【絆】土屋利紀の肖像
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条件づけの原理で症状の持続要因となっているものには心とLえ,それらへの対応はけっして容晶なものばかりでなに,ォベヲント長件づけ型ではまず症状の態化持続要因となっているものを拡くことであり,具体的にはオベラゾト配。気遣いど周聞の関心とストνJえからの回避が主なものであった。前者については症状に対して周囲の関心を徹底して除去してい〈必要があり.一方.ストν3えからの回避ではその原因が環境にあるときはそれらの筒艶が必要であ勺た.ただし,当人。ストレスに対する耐性の脆さに原因がある場合,むしろ適応力の形成に力をお〈必要があ勺た.以上のようにオベラゾト条件づけ型では症状の持続要箇の除去をはかることと.Shaping法を適応した段階的な裸眼視力の正常化への強化釧疎をはかるというわアプローチが有効であった.メガネ願望裂の場合は幼児期の養育館度に問題があり.'f晶に眼鏡を使用させようとする貌の態度に問題があるため親の態度交織正する必要があ勺た.このように.治療は誤った症状獲得に関与している要因なレしは,'"ユズムを修正L..新しく適切な視力回復への積極的な形成といった行動療法の義志的な考え方からのアプローチによって治療は有効であっt:..なお,各タイプ別の治今回心因性視覚障害の児童に対L眼科的自覚4検査と鋭ないしは成立メカユズムからオへラント条件づけ型.メガネ額望型,緊張型,暗示型白四つのタイプに骨頬L..おのおりのタイプに応じた訓練および行動療法を主体とした治療を行い非常に有用であった.心理療法におレては治療効畏を判定する一定のバロメーターがなくその判定は困難であるが,鰻科的自覚症状。改善により忠児の心理的な治療効果をはっきりと判定することができた。最後に心身医学的アフローチの実践を通して感じたことについて2-3触れておきたいa心菌性視覚障害の治療にあた勺ては,その成立メカユズムからして貌や学校教師の理解と協力,その他いくつかの重要な指先件があることは治療のところで述ベた.しかしながら,今日までの心因性視宜障害に対する箆融は眼科医も含めて一般に低<.それが両親の理解が得に〈か勺たり,心因性という官業に対する揖理解から心理療法を拒否しようとする鏡カ礼、たり,軍族特に組宜母の曹目的溺愛から視力障害への過度の気づかいなど症状を助長するような績度の除去が困鍵であ勺たりして,治療はすべて容易であったとはL、いがたL、限科医においては病気でないので放置しておけば良いとの意見も一部にあるが,他の心悶性の症状の早期発見ということを83' 3号(1989)観の聾宵態度に問題があり"ード"ケジsールによる誌通いや!剣道や水枕などを鼎理やりにさぜられることからの回避行動としてみられるものl逆に鹿児にまった〈輯開心なLしは目がとどかない状態であ勺たものがi視刀低下とレうことをき勺かけに貌から注目してもらえるようになり,そのことが視力低下町持続要因とな勺てレるものがあ勺た.また.心身症の既往歴や問題行動も多<.笠校拒否をはじめ頭痛。腹痛,手足のしびれ惑などが多くみられた.ただし,これらの全身的症状に関しては視力回復時にはほとんど消長しまうとい勺た事実も認められた.しかL..心居住視覚障害のすべてのものが心理療法に容易に反応するものでなく,たとえばオヘラント長件づけタイプ町もので視力低下が一時的には回置するものの縁り返し視力低下を訴えI同時に畳校拒否,夜尿,気管支軌臥頭痛p度惨発作停の症状とともに長期に視力陣普が持続した例もあ勺た.一方,メガネ願望型では両親ぞ祖史母の溺愛が強< .血児のいうままに応じるようなところがありi一部オへラント長件づけの原理が働者,強い視力低下をしつこ〈訴えるものが見られた。これらの対応にあたっては,車児を取り巻〈すべての人たちに陣書のメカニズムの理解と協癒期間は娘硲的症状が梢失した時点を一応治癒とみなしカが必要であるが.こうした協力が得られずしかたな<to.告タイプ別の治癒期間町平均吉見ると,ォベラγト長件づけ型16.371月.'ガネ願望書~2.6カ月,緊lI!lI!I3カ月,暗示型令カ月であった。刊曲。眼鏡を使用させたヶーJえもあ。た。このような場合一時的に満足し視力の回復を見るものの,またしばら〈すると担カの低下を理由に新しい眼鏡枠の交換を希望するとい今た行動が多〈みられた.中には勝手に蹴鏡底で子関係テストを行いaこれらの症状および,その発生俊序-8.0Dの強い眼鏡を作成して纏能的内斜視を起こL.,値視を訴えてきた患児もあったsなお,思春期であるこの年代には“おしゃれ'を目的としたメヌfネ限温などの要因も同時に考慮して指導していく必要があると思われる.しかL..心理的背景'!'ノカエズムは症例によ勺ては極めて複雑であり,扱い方を綴ると深刻な事簡をもたらIすものがあるく,軽視できなレものである.それだけに慎重な対応とこれらに対する積極的な取り組みが必要といえる.また,今回四つ白タイプに分顕することを提唱はしたものの緊張裂.暗示型は症例が少ないため,今のとこる,擁突にこの四つのタイプに分頬可能との結論を下すには慎蕗であるべきと考える.また.これら心隠性視覚障害の名称に対しいろいろと呼称されているが,眼科的自覧症状による視力,視野,色覚.CFF帯。異常を総称して心因性視覚障寄と褒現して良いのではなL崎、と提言したL、3治績治療についての報告は今までにも数多くなされているが1}2)3)))・'<0人今回は行動療法の原理に従勺て治援を行つた",山山山‘'.すでに治療の方法のとこるで述べたよう-12-198

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