このような地区において有機リンによる慢性中毒症の患者して観察していたところ佐久がいるのではないかと考え地区における児童と症状が似た症例を認めたためパドリンを使用したところ有効な治療効果を認めたので報告する。症例16歳男子・家族暦および環境:j両親は健康しかし母親の生化学的検査・環境は家が農業であり近くに田畑があり農薬に接する機会が非常に多い。-既往歴:約1年前より急に物を見るときに変な自つきをしたり、テレピを近くで見るようになり、近くの眼科で仮性近視にて治療を受けていたが、非常に疲れやすく、偏食、ロ潟、多汗などがあります。|スライドお願いします。|・現在の症状:両狼ともに0,5 (矯正不能)であった。屈折検王室:軽度の近視を認め1,5Dの夜乱視を認めた。視野有限耳{同IJ290鼻側350友限耳側350鼻側40。の狭窄を認めた。瞳孔反応:肉娘的検査では異常を認めなかった。眼底所見:乳頭の軽度の充血、乳頭腐留の軽度浮腫を認めまた網膜の反射がやや強いと思われた平衡検査:同年齢に比べてふるえが強く、ほとんど片足たち不能であった。腫反射:lE常生科学的検査では血清ChEの低下および無機リン、酸性フォスファターゼ、GOTに軽度の異常を認めた。尿検査においてパラエトロフェノールにも異常を認めた。!スライドお願いします。|治療効果、パドリン使用にて経過を見るに約1ヶ月目ころより次第に視力が回復し始め、約4ヶ月後には一応右限の視力:1, 0 左眼の視力:0, 8に回復したため、約2週間で投薬を中止したところ、また視力低下をきたしため、更に豹1ヶ月間投薬を行い1,0まで回復した時点で投薬をでPchE値の低下を認めた。扇桃:肥大を認める。178 -5-
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