【絆】土屋利紀の肖像
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尿検査ではパラニトロフェノール値の最高値が48,9、最低値が2,9であった。平均値は約20であった。|スライドお願いします。|これはChEとGOTの対比を行ってみたものである。GOT異常者中約78%にコリンエステラーゼの低下を伴っているが、相関は認められない。|スライドお願いします。!これはChEとCPKの対比を行ってみたものである。CPK異常者中約9%にコリンエステラーゼの低下を伴っているが、相関は認められなかった。スライド有難うございました。次にChE~貧血を対比してみると貧血者中92%にコリンエステラーぞの低下を認めた。コレステロール、中性脂肪、血清鉄においてはコリンエステラーゼ~の聞にはあまり関係は認められませんでした。次にCPKと整形外科的所見との対比を行ってみるに、CPK異常者中金例に肩こり、腹部痛を認めており、また、脊髄の変形を73%の高率で認めております。今回の集団検診においてChEの低下が非常に高率に認められました。これは過去2年間にわたり我々が行った検査結果より推定して有機リンおよびカ}パーメイト系農薬による障害が十分に考えられた。GOT、CPK、貧血においてはChEとの摘に相聞は認められなかったが、非常に高率にChEの低下を伴っていたことは、これらに対して個人差により有機リンのしかしながら有機リン農業が何らかの形で影響しているのではないかと推察された。また、CPK増加例に脊髄の変形のような退行現象が甚だ商務象のーっとして筋肉の潜在性変化を暗示しているのではないかと考えさせられました。今回の検査においては、このように病的結果がほとんど健康と考えられていた30-40歳代の農業従事者集団にかくも多数に認められたことは、有機リン系およびカ}パメイト系農業による環境汚染が浸透しているのではないかと考えられる。177 第七意資料編-4-

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