【絆】土屋利紀の肖像
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有機リン農薬今回、宮崎南方地区においてどニールハウス栽培に従事する30歳台の健康な農夫35世帯69名について眼科的、整形外科的および生化学検査を行ったので、その結果を報告する。|スライドお願いします。iこれは南方地区のー農家の有機リン系農薬の使用例である。11月から6月まではビニールハウス栽培作業に従事し、EPN、PAPなrを主体としてヘクタールE怒り約16kgの有機りン農薬害と使用している。次に6月から10月までは稲作作業に従事し、スミパッサ、スミナックなどの有機リン混合剤を主体としてヘクタール当り約4~6kgを使用している。その間に7月""10月までは路地栽培を行い、EPN乳剤などを主体としてヘクタール当り約12kg当りの有機リンを使用しており、これら有機リンの1年間の使用量はこの地区においてはヘクタ}ル当り約32kgと非常に多量を使用している現状である。今回の集団検診での眼科的検査においては種々の機器不備のため十分な検査が行えなかったが、屈折検査において異常者が全体の約20%(近視約9%、近視役乱視約11%)であった。眼底および視野検査では異常者は認めなかった。iスライドお願いしますLこの表は章表形外科的検査を示したものである。非常に高率に脊椎変形など異常所見を認めております。スライドお願いしますこの表は生化学的検査血液一般検査および尿検査を示したものである。血清コリンエステラーゼで異常低下認めたものは全体の約75%と非常に高率に認めております。血液一般検査において貧血が全体の約-3-土屋利紀%、176

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